デザートのこと

2017/06/15 店のこと

久々に綴ります。

今回はデザートのことを少し。

 

今年もクレープシュゼットが始まっています。

前店舗での最後の季節デザートがクレープシュゼットでした。

もう一年が経ってしまったんだなあという思いと

またこのデザートが作れるというありがたさを同時に感じています。

 

レストランデザートの代表格ともいうべきクレープシュゼットは

本来、お客さんの目の前でクレープとソースを温め、

その場でフランベ(リキュールなどのお酒をふりかけ、火をつけてアルコールを飛ばすこと)して

提供するデザートです。

 

できたての、いい状態のものをその場で食べていただくということは、

私がデザートを作る上で一番重要視していることです。

実際、お客さんの目の前で火を使うのは危ないし、そこまでの余裕もないのでできませんが、

できるだけ近い状態になるよう、厨房でフランベして、すばやく盛り付け、温かい状態でお出ししています。

 

せっかく店内でデザートを食べてもらうなら、店内でしか食べられないものを作りたいと思っています。

なので、溶けやすいアイスやグラニテをのせたり、ムースやゼリーでも崩れやすいものを敢えて選んでいます。

(うちの店で、ケーキの類がないのはその理由もあります)

 

にクレープシュゼットは、温かいと冷たいを同時に味わえる贅沢なデザート。

みかんがたくさんとれる三重という土地柄も、このデザートを作るには大事な要素です。

 

あっという間になくなってしまうけど、持ち帰りできる焼菓子やケーキとはまた違う魅力があると思うのです。

 

ブログ用に写真を撮ったら、前の店よりもしっくりなじんでいるような気がしました。

いづれは定番にしたいデザートです。

 

 

 

 

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